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ぶろぐ

⑤『いっしょに食べよ♪』 “ぱく もぐ ごくん”

~食べることに難しさをかかえている子とそのパパ・ママのために~
家庭でしかできない食育って?

 

こどもが食べてくれないと、ついつい「これ食べて」とか「もっと食べて」と言ってしまいますよね。私も、食が細い息子にこんな言葉を投げかけていました。でも、ある日ついに「ご飯食べたくない…」と泣かれてしまったのです。そこでハッと気づきました。良かれと思って言っていた言葉が、かえって食べづらい空気を作っていたことに。

「躾は家庭の責任」と考える人が多い日本では、「食育」というと知識(栄養バランス)やマナーに目がいきがちです。でも、「ごはんの時間は楽しい」という、こどもの頃の体験こそが、最も大切で、家庭でしかできない食育になるのではないかと思うのです。
「楽しい」と思えていたら、そのうち知識やマナーにも興味がわいてくる。楽しくなければ、せっかくの知識やマナーも、「押し付けられる嫌なこと」になってしまいます。

そう考えてみると、イソップ童話の「北風と太陽」みたいです。
「食べて食べて」と北風を吹かせていては、子供たちの口は閉じてしまいます。食事の時間に家族が笑顔で過ごしているうちに、「食べてみたいな」と口が開くようになる気がします。ただ、食べられるようになるまでには、少し時間もかかります。それを笑顔で見守るには、親の心の余裕も必要です。親の忍耐力を試されているような気もします。
食べない我が子を見て、ついつい言いたくなった時は、「北風と太陽」のはなしを思い出してみてください。

小浦ゆきえ
小児栄養サポーター 代表
NR・サプリメントアドバイザー

https://www.kodomo-mog.jp/

④『いっしょに食べよ♪』 “ぱく もぐ ごくん”

~食べることに難しさをかかえている子とそのパパ・ママのために~
栄養足りてるの? 気を付けたい栄養不足のサイン

 

子供が食べてくれない日が続くと、さすがに「栄養足りているの?」と心配になりますよね。
「栄養が足りている」という状態にもいくつかのレベルがあります。
最低ラインは「欠乏症が起こらない」というレベル。これは病院で医師が治療の対象になるかどうかの判断基準です。「体重が減ってしまう」「成長曲線の標準範囲の下限を下回ってしまう」などのサインが見られたら、病院で相談しましょう。
次に、「短期的(数か月)には支障がない」というレベル。成長はできているものの、口内炎や貧血、肌荒れ・疲れやすいなどサインが見られたら、要注意。既に不足が起こってしまっているので、食事の工夫+サプリメントなどで栄養を加えることを検討してもよいでしょう。

続いて「長期的(1年程度)には支障がない」というレベル。目に見える症状はないけれど、栄養が足りているか親が不安になるくらい食べないというパターン。

最後に「長期的(将来)により健康でいられる」というレベルです。病気を寄せ付けないような健康な体、平均より背が高い・体力があるなど、他の子より良い状態でいられます。
親としては、子供のためを思い、自然と一番高いレベルを目指してしまいますよね。それで、「しっかり食べさせなければ!」とがんばったり、「こんなに食べなくて大丈夫?」と不安になったり。
1食や1日の食事の中でバランスよく栄養を摂ることは、大人でも難しいこと。なので、お子さんの場合、3日~1週間単位くらいのゆったりペースでバランスがとれたら十分なのです。「今週は野菜を食べなかった。でも、週末フルーツが食べられたからOK」というくらいのステップから始めてみましょう。

ただ、例に挙げたような栄養不足のサインが見られた時は、早めに病院や栄養士さんに相談を。

小浦ゆきえ
小児栄養サポーター 代表
NR・サプリメントアドバイザー

https://www.kodomo-mog.jp/

③『一緒に食べよ♪』“ぱく もぐ ごくん”

~食べることに難しさをかかえている子とそのパパ・ママのために~
子供はどんなものが嫌い?~本能+凸凹特有の感覚過敏~

 

好き嫌いなく何でも食べる子がいる一方で、食べられるものが極端に限られた子もいます。
この違いはどうして起こってくるのでしょう?

ひとまず、人間の本能による部分と、感覚過敏による部分を分けて考えてみましょう。
本能は、人間が生きていくために長い年月をかけて体に染みついている感覚です。例えば、「酸っぱいものは腐っている」「苦いものは毒」「緑のものは熟していない」といった身を守るためのもの。そして、「赤いものは熟れている」「甘味と脂はエネルギー源(もっと食べよ)」といったように、体を維持するためのもの。こういった本能があることで、人類の祖先が生き延びてこられたのです。ただ、この本能は「学習」によって変えていくことができます。「緑だけど食べられる」「苦味が美味しい」など、色々な食品を食べていく中で味覚と認知力が育ち、食べられるようになっていきます。

発達に凸凹がある子の偏食が起こる理由の一つとして、「未知のものへの恐怖心の強さ」「慣れたものへのこだわり」のため、「新しいものにチャレンジできない」「チェーン店や市販品を好む(味がいつも同じ)」ということが考えられます。もう一つの理由が「感覚過敏による不快感のため食べられない」ということです。例えば、味覚が過敏(特に酸味・苦味が多い)で味を強く感じたり、聴覚過敏で噛むときの音を不快に感じたり。この他、不揃いなものを嫌がる子は、複数の素材が混ざっていたり切り方が均等でないことで食べられないことがあります。
同じ「食べられない」でも、理由はそれぞれ。お子さんをじっくり観察し、「食べられるものの共通項探し」をしてみましょう。

小浦ゆきえ
小児栄養サポーター 代表
NR・サプリメントアドバイザー

https://www.kodomo-mog.jp/

②『一緒に食べよ♪』“ぱく もぐ ごくん”

~食べることに難しさをかかえている子とそのパパ・ママのために~
好き嫌い・偏食はどうしておこる?~まずは理由を知ることから~

 

偏食に悩むママにお話しを聞いていると、「離乳食の時は食べてくれたのに…」と言われることが良くあります。我が家もそうでした!離乳食の時は、どぎつい緑色のお粥も、オレンジ色したニンジンペーストもパクパク食べてくれ、「うちの子は偏食しないで食べてくれる♡」と喜んだものでした。いま思えば、あの頃の私は何も知らなかったのです。「子供の好き嫌いが起こるのは離乳食が終わってから」だったなんて。

人が食べ方をまなぶ最初のステップ生後半年~1年くらいの時期は、口に運ばれたものをほぼ何でも受け入れてくれます。これは好き嫌いがないということではなく、判断する能力を持っていないから。でも、この時期に色々な味を体験しておくことは、味覚を育てる上で重要な意味があります。
それを過ぎると、自我や感覚(視覚・味覚・嗅覚など)が発達し始め、好きなものとそうでないものが出てきます。また、賢くなったことで「未知のものを恐れる」という感情も生まれてくるのです。ですから、好き嫌いが出てきたことは「わがままになった」ということではなく、「感覚・感情が発育した」というサインなのです。

そして、この好き嫌いを超えたところで「健康のために食事を選ぶ」という判断ができるようになるのは10才くらいから。もちろん、それまで放置してよいということではありませんが、目標は「今すぐどうにかしなければ…」ではなく「中学生や大人になるころには判断できるようになってほしい」くらいで大丈夫なのです。
解決を急いでいるときほど、食事の時間が楽しくないものになってしまいます。食育も偏食・小食の対応も、「食べるって楽しいな」と感じてもらうとことが最初のステップです。そのためにも、あわてずじっくり、スモールステップで進んでいきましょう。

小浦ゆきえ
小児栄養サポーター 代表
NR・サプリメントアドバイザー

https://www.kodomo-mog.jp/

①『一緒に食べよ♪』“ぱく もぐ ごくん”

食べることに難しさをかかえている子とそのパパ・ママのために
どうして食べてくれないの?  偏食をめぐる親子の攻防〜食卓の攻防〜食卓の戦い

 

~食育は大切なのだけど~ 作った料理を、食べてもいないのに「いらないっ」と言われ、イラッとしたことないですか?ありますよね!私もあります!! 食べさせようとするあまり、食事中の空気がピリピリしたり、子供が泣き出したり。頑張れば頑張るほどドロ沼…というのは、子育てあるあるです。親としては、「子供のためにがんばって作ったのに」「健康のためにしっかり栄養を摂らせたい」「好き嫌いなく食べるようになってほしい」などいろんな感情が絡み合って、言いたくなってしまいますよね。親としては当たり前の感情だと思います。

ところで、自分が『食事を出される側』になった時のことを想像してみたことはありますか?自分の親が「新しい料理よ!」と出してくれた料理が、今まで見たこともない食材の、味も想像できないようなメニュー(セミの抜け殻のから揚げ※とか)だったら…一瞬、食べるのをためらいませんか?「いらない」と言ってしまうかもしれません。親が「食べてあたりまえ」「美味しいもの」と思っている食べ物も、子供たちにとっては「未知の食べ物」だったりします。それを受け入れられるように学んでいくのですが、学ぶペースが速い子も遅い子も、学ぶのが苦手な子もいますよね。※セミの抜け殻は中国では生薬の1種で、料理に使われることもあるんですよ。

勉強や生活面では、発達凸凹のある子は「苦手なことをなくすことより得意なことを伸ばしたり、それをカバーする方法を見つけよう」という考え方が広がってきていますが、「食の苦手」についてはまだまだ理解が進んでいません。

この連載では、食べることに難しさをかかえている子とそのパパ・ママのために、「どう理解したらいいのか」「どんなことができるのか」を紹介していきます。

小浦ゆきえ
小児栄養サポーター 代表
NR・サプリメントアドバイザー

https://www.kodomo-mog.jp/